このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
子育て、家事、仕事と、追われるように日々を過ごしていると、何もかもが「めんどくさい!」ってなることはありませんか。
私はあります!
毎日の生活を回していくためのあれこれはもちろん、
癇癪を起こした子どもをなだめること、旅行後の写真フォルダを開くことでさえ、
めんどくさ…
とつぶやいてしまいそうになる自分に気づくことがあります。
そんな自分に気付いて、罪悪感が…。
そんな時に菅原洋平さんの「めんどくさいが消える脳の使い方」を読みました。
多くの発見があり、捉え方の転換ができたので、「めんどくさい」に悩む方全員に勧めたいです!
これからのために書き留めておきたいことや感想をまとめてみました。
脳に通じる命令を使おう
「子ども達のこと、楽しみであるはずのことにさえ「めんどくさい」と思ってしまう自分って、どうなの?」
そんな風に自分を責めていました。
でも菅原さんは「めんどくさい」はやる気や性格の問題ではなく、脳の使い方を変えることで消すことができると書かれています。
実は、脳には、通じやすい命令と通じにくい命令があるとのこと。
私は通じにくい命令ばかりをしていることに気がつきました。
通じにく命令は、何をすればいいのかが不明瞭な命令。
通じやすい命令は、具体的な行動に落とし込めるものや過去の体験を呼び出せばできる命令。
通じにくい命令は、脳を無駄に疲れさせるので「めんどくさい」につながるのだそう。
通じにくい命令 | 通じやすい命令 |
---|---|
失敗しないようにちゃんとしよう 子ども達と遊んであげなきゃ 宿題も明日の準備もお風呂もやらせなくちゃ | 先週と同じように10分早く起きよう 15分間ブロックに付き合おう ひとつずつやろう |
「めんどくさい」は、脳への指令の出し方が問題だったのです。
不安が増えて「めんどくさい」が増大する仕組み
脳には耳から前の前頭葉と、耳から後ろの後頭葉があります。
後頭葉は、感覚情報(見たり聞いたこと、触ったこと)をまとめて「今何が起こっているか」を認知するところ。
前頭葉は、後頭葉から送られた情報を得て「どう行動するか」を判断するところだそうです。
つまり後頭葉はリアルな世界ですが、前頭葉はバーチャルな世界。
前頭葉と後頭葉は競合関係で、どちらか一方の働きが活発化する時、もう一方の働きは抑制されます。
前頭葉が働きすぎると考え事ばかりが膨らみ、何をしても手につかないという状態に。
心当たりがありすぎる!
これが「めんどくさい」です。
後頭葉を働かせるには感覚情報を増やすこと。
つまり手で触れたり、筋肉を動かしたり、五感を使うことです。
菅原さんによれば、
畑仕事や潜水など、リアルな感覚が強烈に脳に届けられると、前の脳の働きは抑制されて、憶測や心配事が起こらなくなり、頭がスッキリします。
「めんどくさいが消える脳の使い方」
とのこと。
現代では家事もほぼ機械がしてくれますし、デジタル化によって感覚情報を得にくくなっていると言えます。
これを読んで、子ども達には五感を使った体験をさせてあげたいと思いました。
実践したい「めんどくさい」を消すための習慣
罪悪感をやめる
誰に責められるでもないのに、「またできていない」と自分で自分を責めてしまうことってないですか?
自分を律することは一見良いことのようにも見えますよね。
でも、脳は罰を恐れる設定になると動かなくなる仕組みとのこと。
罰(怒られないように、がっかりされないように)を行動の動機にすると、体は動かなくなるのです。
なんとか無理に奮い立たせられたとしても疲弊していくのでしょう。
またもや心当たりがありすぎ!!
脳を行動できる設定にするには、報酬を与えることが良いみたいです。
それもひとつ先の報酬です。
「片付けが終わったらお茶を飲もう」から一歩進んで、「片付けが終わったら、お茶をしながら子ども達とおしゃべりしよう」などです。
一歩先の報酬を設定することでやる気が持続するそう。
まずは触ってみる
片付けなければならない新聞紙の山を見て「めんどくさい」とつぶやいていませんか?
「めんどくさい」が出る前に、とにかく新聞紙に触れてみると自然と動けるそう。
子どもが機嫌悪そうにし出したら、つぶやきそうになる前に、
子どもの体に触れてみようと思いました。
「めんどくさい」が出てきそうになったら、ただ事実をつぶやくのも良いそう。
「子供が呼んでいる」などです。
事実をつぶやくことで、次の作業がわかりやすくなり、脳の無駄な消耗を減らせるそう。
新しいことを始める場合も、調べまくってから行動に移すのではなく、ちょっと調べたらすぐに行動してみるのが「めんどくさい」を生まないコツだそうです。
マルチタスクをやめる
マルチタスクは脳を無駄に消費させるそうです。
「マルチタスクができる」というのは思い込みで、実はすごく効率が落ちるのだそう。
私はよく時間がもったいない気がして「〇〇ながら、△△」をしています。
しかし複数の行動を同時にすることは脳を混乱させます。
菅原さんはマルチタスクをやめることを「両手に違う物を持たない」と表現されています。
素敵な言葉ですね。
両手に違う物を持つと視覚的に注意が奪われ、無駄なことをしてしまうとのこと。
菅原さんは、考え方のリセットを勧められています。
「効率よい仕事=仕事量が多い」ではなく、「効率よい仕事=重要な仕事を短時間で終える」と考えを再セットしてみましょう。
「めんどくさいが消える脳の使い方」
仕事や日常で、ふと思いついたことは「緊急度の高い仕事」と思ってしまうそうです。
緊急度の高い仕事は交感神経を高めます。
すると視野が狭まり「それって本当に重要?」との問いかけができなくなるとのこと。
実際にはそんなに重要ではない作業をたくさん抱えてしまうことに。
なので両手に持つことをやめて本当に大切なことにエネルギーを配分しましょう。
とはいえ、家事と子育ては同時進行させなければならないことも多いですよね。
そんな時は戦略的に進めるか、照準を絞っていくのが良いみたいです。
例えば、「いったん家事は後回しにして子どもの準備から進めよう」「おもちゃだけ片付けよう」など
デジタルデバイスに触れる前にやりたいことからやる
スマホやパソコンなどのデジタルデバイスも脳を無駄に疲労させるそうです。
脳の行動力が一番高い朝に、一番やりたいことから始めるとパフォーマンスが上がるとのこと。
朝一番のメールチェックやとりあえずスマホを見ることは、脳のエネルギーを奪うので後回しにしようと思います。
脳の省エネ戦略3つを使いこなす
脳には、消費エネルギーを減らすための3つの戦略があるそうです。
- 上達させる
- つなげる
- 自動化する
上達すれば頭で考えなくても手が動くようになりますよね。
「つなげる」とは過去の記憶とつなぎ連想させること。
それによって、記憶量を増やしたりひらめきを生むことができます。
「自動化する」とは行動のパターン化によって何も考えずとも行動できるようになることです。
自動化は良いことも悪いことも起こり得るので、目的は自分が決める必要があります。
この3つの省エネ戦略をうまく使いこなせば、自分を望む通りに動かせるようになります。
イメージしてから動く
正解に合わせようとすると、正解とされる情報に注意が注がれ消耗し、合わせられなかったときに「めんどくさい」が生まれます。
そんな時は自分なりの答えを正解にしてしまいましょう!
自分なりの正解に沿った行動には「めんどくさい」は生じません。
これは脳の使われる領域が両者で異なっていることによる違いです。
自分の行動をイメージ化しましょう。
表情や見た目、動きや頭の働きまでイメージすることで
むしろ「思い通り動けた」ことに満足感を得られるそう。
ジャッジせず、「どんな感じ?」「どう臨む?」と問う
行動自体をゴールにすると、失敗した時にやる気を失いがち。
これは大脳基底核の線条体が担う報酬系を使っているから。
目先の報酬を目指す時がこれに当たります。
逆にひとつ先の報酬を目指すとき、前頭前野外側部を担う報酬系が働きます。
「めんどくさい」にやる気を削がれてしまわないためには、前頭前野外側部の報酬系に切り換えることが大事。
そのために「どんな感じだったの?」と問うのです。
すると「自分はダメだ」などとジャッジする思考から離れて、失敗した結果得られた情報を言語化できるのです。
ニュートラルに行動に移れます。
脳は良くも悪くも行動を自動化する働きを持っているのですが、
自分で目的を設定するために「どう臨む?」を問うのが効果的です。
望まない自動化が起きそうになったら「どう臨む?」と一言つぶやいて脳をてなずけましょう。
まとめ 自分を律するのではなく脳を使いこなそう
高い理想があっても、脳をうまく使いこなせていなければ、「めんどくさい」が生じます。
「何事もきびきび行動することが道徳的に望ましい」そんな漠然とした考えをお持ちではないですか?
この考え方があると、「自分を律すれば道徳的に正しい人間になれる」という信条から脱却できなくなります。
脳は自分ではなく、自分を構成する内臓のひとつ。
「脳を内臓だ」と割り切って仕舞えば、すんなり行動は変えられます。
「めんどくさいが消える脳の使い方」
菅原さんの言葉にまさに目から鱗が落ちるような思いでした。
菅原さんが教えてくれている考え方や対処法は、自分のことだけでなく子育てにも応用できると感じました。
自分をジャッジせず、自分のために脳を上手く使っていきたいと思います!
コメント